設立の思い
1997年に「最先端の技術開発とものづくりの会社」を起業して以来、
社長としてがむしゃらに走り続けてきた22年、ある日突然その時は訪れました。
48才で脳卒中の病に倒れ、長期に渡る入院生活が続きました。
最初は悲観的にもなりましたし、正直、将来への不安も感じました。
しかしながら、多くの皆様に励まされ、日々リハビリに励むうちに、
自分が脳梗塞になったのも、何かの使命なのではと強く感じるようになったのです。
それは、共にリハビリを励んでいた仲間たちが、退院後に病院の管理下から外れ、
リハビリの場所を失うと、体力も気力も減退していってしまい、
生きる目標までも失ってしまう姿を多く見た中で感じたことでした。
後遺症が残った患者さんみんなが、明るく、恥ずかしがらず、面倒くさがらずに、
外に出ていける、そんな世の中にしたい。そう、強く願うようになったのです。
そして、実体験をした自分だからこそ理解できる、‘患者さん目線’の、
‘本当に患者さんが望んでいるサービス’や‘患者さんの気持ちに寄り添える’
そんな場所を提供していきたいと思っております。

会長内田 謙治郎
理学療法士として総合病院で勤務して12年、
病気により不自由を強いられた数々の患者様に、
リハビリテーションという形で関わってきました。
しかし、現在の保険制度では提供できるリハビリテーションに制限があります。
限られた時間では限界があり、もっとリハビリを続ければ回復できるのに、
目標を諦めなければならない患者さんがいることを日々痛感し、無力さをも感じてきました。
リハビリを受ける場がなく路頭に迷う方々や、徐々に獲得した機能が低下する人、
生活の目標までを見失う人の存在を日々認識していく中で、
質の高いリハビリが制限なく受けることができる、
発症から時間が経過しても回復し、生活に目標を導ける場を作りたい。
そんな思いからこのTrayRへの参加を決めました。
当施設の最大の目標は社会復帰です。
障害により社会復帰を諦めることを余儀なくされる方々は多くいらっしゃいます。
生活のみをゴールとせず、社会復帰も含め全力でサポートします。

取締役兼理学療法士野口 慧